女子だって催●アプリ使っても良いよね
茉莉は、親の方針によって男ばかりの工業学校に通わされていた。
社交性が高く、元気が取り柄である茉莉にとって、男ばかりの空間は大して苦ではない。
寧ろ、人気者として充実した学校生活を送っている。
ある日に、自身のスマホに「催●アプリ」が導入される。
アプリは、あらゆる存在を意のままとする凶悪な性能を秘めていた。
「こういうのって、同人とかじゃ全くモテない子とかに授かるモノじゃないの? い、いや、同人とか知らんけど……」
茉莉は、気立てが良い上に端整な顔立ちを備えており、加えて成績優秀、運動神経抜群という完璧女子である。
それでいて男に囲まれているのだから、異性関係に不自由する余地がない。
寧ろ、アイドルと呼ぶのも畏れ多い程に神格化された、それこそ姫のように崇められた存在だった。
そんな、何一つ欠点の無い茉莉。
使わなくても良い筈でも、在るとついつい気になってしまう催●アプリに、今日も悩んでいた。
*催●アプリと名を打っておきながら、本作では大してアプリを使用していません。
ただ、持ってるだけで使わないという贅沢を愉しみつつ、純愛に勤しみます。
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