拾ってきた男の娘はやっぱり女の子だった
椎野正は、日々の同僚との飲み会に嫌気がさしていた。それは前田カナコを目当てにあからさまに媚を売る男性たちが自己アピールばかりをしている場であったからだった。椎野は密かに前田カナコに憧れていた。そしていつか自分も彼女をお持ち帰りできるようになりたいと思っていた。その自分の心の裏腹さに我慢ができなかった帰り、飲みの席ではほとんど食べてない空腹を満たす為コンビニで弁当を買った。昨今の情勢により、袋は貰わず剥き出しで弁当を持ち歩いていると、「フェラチオするから弁当ちょうだい」という少女が現れる。彼女を不憫に思い、そんなことしなくても良いからということで弁当を差し出す。彼女の名前は「ちんち」。ちんちんのちんちからとったという乱暴な名前。聞くと、親は不明な捨て子で、ホームレスのおじいさんに育てられ、おじいさんが死んで以来フェラチオを条件に男性から弁当をもらい暮らしていたという。こんな不幸な子を放っては置けない。こんな社会、この子の親に腹が立ち、椎野は「ちんち」を自宅へと招く。浮浪生活で汚れきった全身をユニットバスで洗ううちに、性器を見て驚く。「ちんち」は少女ではなく、少年だった。でも「ちんち」は自身を女の子だと言って聞かない。椎野は、「ちんち」の父親がわりとなって世話をすると申し出るが、「愛してくれないのであれば世話にはなりたくない!」と恋人になりたいと正に迫る。全くそっちの気はない正は、迷いながらも受け入れてしまう。そしてある日、偶然「前田カナコ」に街中で出会う。カナコは「ちんち」と仲良くする椎野に嫌悪感と嫉妬を抱き、椎野を誘惑する。フルカラー24ページ。
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