久遠の呪縛
この作品は、呪縛をテーマにしたオリジナル同人誌です
19枚収録しております
〜設定〜
北方のとある大陸が異常気象に襲われる。
氷に大地が埋め尽くされ、生物の生存が許されぬ白き大地となったのだ。
その地で暮らしていた弱き者たちの大半が死滅していくなか、
力持つ者たちは海を渡り新天地を求めて旅立っていった。
銀狼族
北方大陸で「白銀の悪魔」と恐れられるほどの戦闘能力を保持した一族もその中にいた。
白銀の狼の耳と尻尾を持つ獣人たちである。
中でも吐出したものが二人
「セツナ」「ミコト」
銀狼族の中でさえ「化け物」と畏怖と尊敬の念を送られた彼ら夫婦の導きにより
彼ら銀狼族は故郷を捨て、新たな希望を見つけるべく海を渡った。
そして多くの犠牲を払いながらも新たなる大地にたどり着き、新しい里「月牙」を興す。
だが簡単には安寧の時は訪れなかった…
先住民族や彼らと同様に海を渡ってきた移住者たちとに熾烈な縄張り争いが続き
少しずつではあるが銀狼族は新たな地に根を張って行った。
そんなある日、里長セツナと強者たちが冬に備え、狩猟に出かけた隙を突き
先住民族の人間族が、五百を超える徒党を組んで里「月牙」に急襲をかける。
セツナの番ミコトの化け物と言われた強力な呪術とわずかに残っていた守り人たちによって
大半の人間を撃退しはしたが、多勢に無勢次第に追い込まれていく…
不利を悟ったミコトは、守り人の陸治を救援を求めるためセツナのもとへ走らせ、
自身は残り少ない呪力を持って仲間を逃がすため囮となる。
だが奮戦むなしく、ミコトをはじめ少数の女人が連れ去られてしまう・・・
陸治からの知らせを受けセツナは、すぐさま人間のアジトを見つけ出し
圧倒的な戦力を持って人間たちを殲滅し、攫われた女たちを救い出した。
だが、その戦いのさなか彼は番ミコトを失うこととなった…
ミコトを失いながらも、セツナは里の存続のため命がけで戦い続けた。
遂には縄張り争いに終止符を打ち、
新たな大地で銀狼族の里「月牙」はその地盤を確固たるものにした。
だが里の銀狼族たちに顔には笑顔はなく、それどころか苦渋に満ちていた。
彼らの英雄「始祖」セツナの精神が次第に壊れていったのだ…
英雄の壊れていく様を見続けることに耐えられなかった長老「厳次郎」と村の強者たちは
セツナ討伐を決意する。
セツナ 対「月牙」総力の戦いは熾烈を極めたが遂にセツナは破れ、その御霊は大石に封印される
それから150年後の嵐の夜、落雷によって大石「封印石」が破壊され、かつての英雄「始祖」セツナが蘇ろうとしていた…
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