肉球ぷにぷにパブ
学業に部活に邁進するつもりだった俺の大学生活は入学早々に破綻し掛けた。
時間と金銭の圧倒的不足。
目の前に立ちはだかる大問題に思わず進路選択ミスという考えすら浮かんで来てしまうほどだったが、恐らく同じような問題に直面し、そして、何とかやり繰りして解決できているのであろう先輩から有り難いバイト先の紹介をいただいた。
『肉球ぷにぷにパブ』
その当時、まだ初心(うぶ)だった俺はてっきり猫カフェのバイトかと思っていたのだが、それにしては猫カフェのバイト程度(失礼)で時間と金銭の問題が寛解するなんてとても不思議に思ったし、また、厳しい面接があるとも聞いた。
しかし、背に腹は代えられず、藁をも掴む思いで向かったその先は、猫一匹居ない、ちょっと怪しく、ちょっとエッチで、俺の生活と価値観を一変させた、学業と部活を両立させるのに欠かせない貴重なバイト先となった。
あと、A5ランクって言われた。
約10K文字、A6文庫サイズPDFで42Pです。
(体験版では12ページまでご覧になれます。レイアウトの確認等にご利用ください。)
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